
腰痛解消の最終手段としての手術 第3章
腰のレントゲンを撮ると、普通の人のように真っ直ぐにならない、弯曲した背骨が写ることがあります。長期にわたり腰痛に悩まされている人は、骨が曲がっているせいだと思い、免許の有無に関わらずカイロプラクター(Chiropractors)のもとで背骨の指圧や牽引をしてもらおうとします。背骨を元通りに真っ直ぐにしてもらおうとするのです。しかし、このような思い込みは脊椎疾患の治療において多くの間違いを生んでいる原因になっています。
方法2.「背中の痛みは、背骨が曲がったり真っ直ぐではないために引き起こされるのではない、と理解することです。」背中が慢性的に痛む患者の中には、背骨が曲がっているせいだと誤解する人がいます。病院へ行き、腰のレントゲンを撮ると、普通の人のように真っ直ぐにならない、弯曲した背骨が写ることがあります。長期にわたり腰痛に悩まされている人は、骨が曲がっているせいだと思い、免許の有無に関わらずカイロプラクター(Chiropractors)のもとで背骨の指圧や牽引をしてもらおうとします。背骨を元通りに真っ直ぐにしてもらおうとするのです。しかし、このような思い込みは脊椎疾患の治療において多くの間違いを生んでいる原因になっています。
そもそも、普通の人がレントゲンを撮っても、真っ直ぐな背骨が写るわけではないのです。
腰痛がない人でもレントゲン写真を見ると背骨が真っ直ぐではなく、弯曲してしまっている場合も多いです。このような場合、医師は正常範囲、単なるバリエーションと考えます。人の体内の器官はすべての人で全く同じではなく、病気でなくとも人それぞれ違いがあります。例えば、腕の長さは人によって異なります。鼻の大きさもそうです。これは病気ではありませんので、時間やお金をかけて矯正をしようとしても、背中の痛みを治すことができません。
また、様々な原因で背中が一時的に弯曲することがあります。例えば、腰あたりの背筋の炎症、休眠不足、両側の背筋のバランスが悪いこと、等があります。これらの原因を正しく治すことができれば、背中の弯曲は元通りになります。しかし、もし背骨の指圧や牽引で背骨が元通りに真っ直ぐになると思い込んでいるなら、考え直す必要があります。背骨の指圧や牽引は逆に椎間板周辺や脊椎に大きく振動を与えます。ひどい背中の痛みを感じていても、実際には背筋に少し炎症があるだけの場合があります。原因が椎間板のずれによるものかどうかもわからずに、病院に行って背中のレントゲンを撮ると、背中が曲がっていると結果が出ます。それを見て驚き、方法1で述べたように休みを取らずに、ファッション誌や健康雑誌の宣伝を信じてカイロプラクター(Chiropractors)に背骨の指圧や牽引をしてもらうと、逆に悪い結果を招きます。ずれた椎間板がさらにずれ、場合によっては椎間板が割れてしまうこともあります。椎間板が割れると、背中から足まで激痛が走り、我慢できなくなって最終的に割れた椎間板を摘出する手術をしてもらうことになります。

(一時的に弯曲した脊椎)(永久的に弯曲した脊椎)
医療の世界では、背中を指圧押したり牽引したりする方法は積極的治療(Aggressive Treatment)と呼ばれます。背中や膝の痛みの原因が何かはっきりわからない間は、この積極的治療を医師が薦めることはありません。誤解に基づく誤った治療は、回復よりも症状を悪化させる可能性が高いからです。レントゲン写真を数枚撮影するだけで背骨が弯曲していることを原因と誤解し、指圧や牽引を行えば、背中の痛みを治せると考えてしまうのは合理的ではありません。なぜなら、休息が不十分で背骨が弯曲した症例では、5-7日間安静にするだけで背骨が元通り真っ直ぐになるからです。
背骨が曲がってしまうもう一つの理由は、骨の成長に伴う異常です。この場合は、背骨の疾患としてきちんと治療しなければなりません。もし正しい治療をしないと、成長に伴いさらに強く弯曲していってしまいます。背骨の左右の成長点が不均等で背骨の節の高さが揃わず、背骨が体の軸から斜めになってしまいます。このような疾患は成長が早まる時期、主に子供の成長期に多く認められる疾患です。この疾患による背骨の弯曲は大きく、背中の筋肉が強張る傾向があります。左右に背中を動かしても、レントゲン撮影をしたらそのまま弯曲して写ります。多くの場合、患者の肩甲骨の高さが異なり、両側の肩甲骨に手を当ててみると高さの違いを感じられるほどです。
自分の子供がこの病気かどうかを確認するのは簡単です。服を脱いだ後、子供に前かがみになり手を足の指に付けるよう指示します。子供の後ろから見て、肩甲骨付近の高さが左右で同じかどうかを確認します(下の図のように)。もし左右で差があるなら、この背骨の病気の可能性があります。急いで医師に相談しましょう。早いうちに治療を開始しなければ間に合いません。そのまま放っておいて身長の伸びが止まってしまうと、もう治療は手遅れとなり得ます。

面白いことに、近年の研究結果からは、この背骨の病気を治療する場合、指圧や牽引、背骨矯正の服も背骨を真っ直ぐに戻すには効果がないことが分かっています。時間と費用を浪費し、学校に行くときに毎日きついプラスチックの矯正をつけさせてかわいそうな思いをさせるだけです。
この背骨の病気では、強い背中の痛みが生じないこともわかっています。背中がきれいに見えない、身長が高くならないだけです。腰痛の患者の多くは背骨が弯曲し、ちゃんとした背骨に生んでくれなかったと父母を責めます。しかし、考え方を改めるべきです。残された時間を正しい治療に使いましょう。背中が痛い原因を正しく把握し、正しい治療法を選択して、手術以外に選択肢がなくなるほどひどくなる前に治しましょう。繰り返しになりますが、手術は腰痛治療の最終手段です。
