
あなたの膝は大丈夫ですか?2
第2段階では、膝関節の痛み、腫れ、発赤、熱感を生じます。痛みははじめわずかなものです。患者が偶然、通常より膝をよく使う動作、例えば、長距離の歩行、長距離の車移動、転ばない程度の躓き、家の庭やゴルフ場などの凸凹路地での歩行、などを行うと、翌日に関節の腫れと痛みを感じます。関節周辺の皮膚を触ると温かく感じられます。また、明るいところに立って両足の皮膚色を比較すると、痛みがある足のほうが明らかに赤くなっていることが分かります。

高齢の女性でまだ元気がある人はデパートでぶらぶらすることが好きですが、時々足に痛みを感じたり、治ったりして、本人が気になって外出に不便を感じます。海外旅行が好きなお年寄りも、旅行先の場所ごとに長距離歩かないといけないため、帰国するたびに関節の痛みが付きまといます。

例えば、中国に旅行すると仮定します。皆さんの旅行日程には万里の長城が絶対組み込まれていると思います。特にお年寄りですが、お友達が歩けているのを見ると、自分もどこまでも付いていこうとします。しかし、万里の長城は、行ったことがある人にはわかりますが、階段一段一段はとても広く、またよじ登らないといけない程の高さの階段もあります。そして、櫓と櫓の間もかなり歩く距離があります。タイに帰国してくると、翌日に膝関節が腫れて痛みが増します。体重をかけての歩行も難しくなり、車椅子を使わなければならなくなります。整形外科の医師に診てもらうと、変形性関節症になっていたという嫌なニュースを告げられる可能性があります。
関節病の患者がよくやる間違った行為 膝の炎症が起きて痛みを感じると、膝や足首を温める人がいます。この行為はさらなる膝の炎症を起こします。膝で生じた炎症により、関節周辺の皮膚が赤く腫れ皮膚が熱くなっています。膝を温めることや、マッサージをすることは関節の痛みをより酷くさせ、ひどい場合は歩けない程になってしまします。従って、痛みを感じたら、関節周辺の溜まった熱と炎症を下げるために冷たい物で冷やすべきです。たくさん運動した後、筋肉が緊張し筋肉内の酸素が少ない状態では、反対に温めることが有効です。
膝の関節が痛む病気において、変形性膝関節症と勘違いしやすい病気に痛風があります。痛風は変形性膝関節症に非常によく似た症状が出ますが、もっと重篤で進行が速いです。膝の関節に非常に強い痛みが生じ腫れます。特徴的なのが膝関節あたりの皮膚がとても熱くなることです。その結果、患者は痛くて寝付けない、歩けないといった症状に悩まされます。痛風の原因は高たんぱくの食事(鶏肉、内臓、豆、植物の芽、アルコール)です。こういったものをたくさん食べると消化の過程で尿酸ができます。人によっては代謝の異常により尿酸の化合物が作られ、いろいろな関節に溜まっていきます。新しい靴を履いて歩きにくかったりするような、些細なことが引き金となって、すぐに膝の痛みを引き起こすようになります。
この段階にある変形性膝関節症を治療するには、早期に炎症を抑えること、休息させること、長時間歩かないようにすることです。医師の診察を受けると痛み止めを処方されるとともに、変形性膝関節症に関するアドバイスを受けられるかもしれません。
膝の痛みから解放されましょう
ソムサック ラオワッタナー医師
整形外科専門医
